流行りのカーフキック|キックボクシングでは割と少ない

カーフキック

日本のRIZINやアメリカのUFCで実際に強烈なインパクトを残している流行りのカーフキック。

その有効性、ダメージの即効性、攻撃時のリスクを考えても流行るのは分かる気がします。

しかしながら、カーフキックによるKOや有効なダメージが見られるのはMMAが多く、立ち技専門であるキックボクシングの試合ではあまり見られない。

それだけ有効ならローキックじゃなくてカーフキックをどんどん蹴ったら?

数発入ったら終わりでしょ?

なんて考えてしまいますが、MMAではこれだけ有効な攻撃として流行っているカーフキックがキックボクシングの試合で決まりにくい理由について考察してみましょう。

目次

MMAとキックボクシングでは重心が異なる

MMAには打撃だけでなく、タックルやグラウンドでの攻防があります。

グラウンドに持っていくためには、打撃によってダウンさせることも可能ですが、基本的には〝テイクダウン〟から移行しますね。

スタンドでの打撃が得意な選手は、テイクダウンをされたくないので足のスタンスをやや広めにして重心を前にかけ気味にして構えます。

一方、キックボクシングにはグラウンドの攻防がありませんので、お互いに打撃だけを警戒します。

ボクシングのジャブのように大切な〝ローキック〟はキックボクサーにとって基本中の基本ですから、当然お互いにローキックを警戒しています。

ローキックをカットしやすくするため、MMAほど足のスタンスは広げず、重心はやや後ろにかけて構えます。

カットされると自分がダメージを受ける諸刃の剣

キックボクシングでは後ろ重心、しかもMMAファイターよりも蹴りのブロッキングスキルが高いため、カーフキックも必然とカットされやすいです。

ローキックは相手の膝上あたり~太ももを蹴るのに対して、カーフキックは相手のふくらはぎを狙いますね。

そこをタイミング良く綺麗にカットされたら、、、想像するだけで痛いですね。。

キックボクシングの基本である、ローキックのカット。

膝を外側に向けて相手の蹴りを脛でカットする。

不用意にカーフキックを乱発して綺麗にカットされてしまったら、ダメージを受けるのは攻撃側になります。

重心がMMAよりも後ろにかかりやすく、ローキックをカットするスキルに長けているという理由プラス、相手のカットによるリスクが高いこと。

キックボクシングではMMAほど有効な攻撃になっていない理由ですね。

されど、タイプによってはとても有効的な攻撃となる

足のスタンス、重心について説明してきました。

キックボクシングでも、足のスタンスが広く、至近距離での乱打戦に持ち込もうとする選手もいます。

他にも、ボクシング出身選手だったり、パンチ偏重のスタイルで蹴りに対する意識が低い選手もいます。

こうしたタイプには、カーフキックがとても有効になります!

ローキックのカットよりもパンチの連打に意識が向いて不用意にスタンスを広げたり、強いパンチを打つために極端な前足重心になったり。

そんなタイミングでドンピシャのカーフキック!!

想像したくもないですね。。笑

この技があれば絶対的に強い!というのは存在しない

かつてMMAでは、グラウンドで下になってからの三角締めが流行りました。

スピニングチョークという、当時は見たこともないような技も出てきました。

キックボクシングでは、三日月蹴りというそれまでの蹴りとは軌道の違う蹴りが流行りました。

ブラジリアンキックという途中で蹴りの軌道が変わるという技もありました。

ところが、このような流行になる技・相手の慣れていない技を持っていたからといって絶対的に強いということにはなりません。

これは格闘技の歴史が証明しています。

特化した強みを持ちながらも、弱点が少なくバランスが整ったファイターが強いです。

稀に、打たれ強すぎてディフェンスが粗いという穴を無視できる選手もいますが、これは真似ようとして真似られるものではないです。

それに、引退してからの脳へのダメージ蓄積も心配ですしね。

攻防のバランスをしっかりと向上しつつ、特化したスキルを伸ばす、そんな選手たちの攻防はとても面白いものですよ。

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この記事を書いた人

1990年代のPRIDE・K-1全盛期からずっと格闘技の大ファンを続けているビジネスマンです!
自身も空手やキックボクシングを経験したこともあり、格闘技から学んだことを仕事に活かしつつ日々奮闘している次第です。
格闘技に関することを楽しく、そして選手へのリスペクトを込めて書いていきたいと思います!

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